金賞・シナリオ賞

ChronoBox -クロノボックス-

ChronoBox -クロノボックス-

金賞・シナリオ賞

金賞・純愛系作品賞

受賞コメント

皆さまこんにちは、NOBRANDでございます。
この度は栄誉ある賞をいただきまして、誠にありがとうございます。

シナリオ賞とのことですが、多くの作品がある中で、本作が選ばれたこと、とても嬉しく思います。このような賞を頂けたのも、本作品をプレイし、応援して下さったユーザーさま、販売にご協力下さいましたショップさま、告知にご協力して下さいました雑誌社さまのお力添えあってこそと思っております。この場をお借りして、皆さまに心より御礼申し上げます。

今回の受賞が発表されたことで、もし本作にご興味を持たれたユーザー様がいらっしゃいましたら、是非本作をプレイして頂ければ幸いです。今後とも『ChronoBox -クロノボックス-』をよろしくお願いいたします。

講評

“仕掛け”の見事さが、この作品の面白さの中核を成していると言える。
ホラー系作品というのは読み進めることに、怖さや不快感から躊躇してしまう部分もあるのだが、先述した仕掛けの見事さから、躊躇した部分を凌駕して先を読む気にさせる作品となっている。
このジャンル物の特性として、主人公の狂気性、猟奇性といったものは当然、前面に推し出されているのだが、そこに至る部分は物語の肝となり、作品後半ではその展開に読者は驚かされることになるであろう。
それは一見突飛なようにも見えるのだが、比較的整合性のとれた納得できるものとなっているのだ。ジャンルホラーでこの点は評価できるところであり、同時に人に薦めることが出来る読み物であると言えよう。
締めの言葉となるが、サスペンスホラーの作品でスプラッター系でもあるので、人を選ぶゲームであるのは間違いない。だが、もしプレイするかどうかを迷ったのならぜひやってみて欲しい。
馴染みの薄そうなジャンルであるにも関わらず、シナリオ賞になった理由を納得してもらえると確信している。蠱惑的な物語にあなたは魅了されるはずだ。

(コミックマーケット準備会 山下 智生)

DMM.R18にて購入

金色ラブリッチェ

金色ラブリッチェ
オフィシャルサイトへ DMM.R18にて購入

萌えゲーアワード2017 準大賞

シナリオ賞

受賞コメント

萌えゲーアワード2017シナリオ賞ありがとうございます。
シナリオ担当のさかき傘と申します。
このゲームは「金」というテーマに沿って勢いで書ききった、ほぼほぼ勢い任せなものなので、このジャンルで評価がいただけるというのは嬉しい驚きでした。
どこかでも言いましたがゲームシナリオは受け手の没入感がすべてであり、シナリオが評価を受けるということはゲーム全体のクオリティに対するものに近いと思っていますので、ゲーム全体、作り手全員がご評価いただけたものと思い嬉しい限りです。
同社ではすでに次の企画が動き出しており、そのときはまた本賞の名に恥じない出来でお送りできればと思います。
今後ともサガプラネッツの作品にご期待ください。

講評

この作品をプレイしていると、シナリオにいろいろなテクニックが詰め込まれていることに気づかされる。
特筆すべきはやはりグランドルートの”エピローグの余韻”であろう。
このシナリオライターの方は過去作の「ひこうき雲の向こう側」の一ヒロインのルートで、同様の手法をとっていたが、今作ではそれを物語全体の終幕の部分に取り入れ、感動のストーリーに昇華させることに成功している。ゲーム終了後に読者はこの物語から、“何か”を感じ入ることができるのではないだろうか。
また、主人公の過去に焦点を当てた部分では、叙述トリックが巧に使われている。読者はある意味、「おお、そうだったのか」という裏切られる爽快感みたいなものを受けることができる。
伏線の回収もきっちりとしていて、ストーリーの軸にこれが寄り添っていくことで、各ヒロインルートごとの関連性も見出すことが出来、それがきっちりとグランドルートにも繋がっている。ここまで書くと、技法にのみ目がいっているように感じられるが、ベースとなる物語も面白いの一言。シナリオの部分ならば、まさにこの賞にふさわしい昨年一番のゲームなのではないだろうか。

(コミックマーケット準備会 山下 智生)